独り言2<その後のある日>
店内に入ると、昔ながらの商店街にある大きめの
書店といった感じで、懐かしさを覚えながら
真奈美はすぐ目に止まった新刊本のコーナーで
立ち止まった。

つまれてある本を手にとって、パラパラめくって
読んでは、また気になった本を手にとって‥を
繰り返していた。

「おまたせ♪」

と、背中をいきなりポンと叩かれて
真奈美は驚いて飛び上がった。

振り返ると、京子だった。

「あ~びっくりしたぁ‥。」

「そんなに驚かなくてもいいじゃないのぉ‥。
こっちがびっくりしちゃうわよ。」

「ごめ~ん。ちょっと、夢中になってたから‥。」

「‥みたいね。うふふ。」

と、笑うと京子は

「ほら、とりあえず、今日は真奈美が主役だからね♪
早く、早く!行くわよ。」

そう言って、真奈美の肩を押さえるとくるりと
方向転換させて背中を押した。

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