独り言2<その後のある日>
駅前から歩いて5分ちょっとで
京子の自宅マンションに着いた。

オートロックのあるエントランス付近は
瀟洒なつくりになっている。

「ステキなマンションねぇ‥。」

真奈美が言うと

「そう?分譲マンションだからかもね‥。
私達は借りているけど、ほとんどの住人は
買って住んでいる人達だから‥。」

「やっぱりねぇ‥同じマンションでも
家みたいな賃貸マンションと雰囲気が
全然違うものねぇ‥。」

エレベーターの前のロビーには
オシャレなソファーが置いてある。

それを見て、また真奈美が

「ほら‥ソファーなんかあるぅ。
なんだか、ホテルみたいよねぇ♪」

京子は、そんな真奈美の様子に
笑みを浮かべながら

「ホント、真奈美って素直な人よね♪」

「えっ?どうして?だって、ほんとに
ホテルみたいじゃない‥家のマンションには
こんなロビーないもの。」

京子は何も答えず、真奈美をエレベーターに
促して、自分のフロアーの階のボタンを
押した。



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