幼なじみ
*伝えられない想い*
「映夕(はゆ)!!いつまで寝てるの!?
いい加減起きないと学校に遅れるわよ!」
「うーん…まだ大丈夫…」
「何言ってんの。もう7時50分よ!」
「えっ!?嘘!?」
慌ててベッドから飛び起きて、目覚まし時計を見るとたしかに時計の針は7時50分を示していた。
「わー遅刻する!!」
バタバタと着替え始めるあたしをお母さんは呆れながら
「ほんと誰に似たのかしら…」
と、ため息をつきながら先に部屋を出ていった。