幼なじみ
急いで着替えたあたし、工藤 映夕(くどう はゆ)は部屋を出て、朝ごはんを食べるためにリビングのドアを開けた。
「あっ!映夕おはよ。
今日はあたしが早かったね」
リビングに入ると、先に座って朝ごはんを食べていたお姉ちゃん、工藤陽菜(くどう ひな)がいた。
「おはよー。ほんとに珍しくお姉ちゃんの方が早かったね」
そう言いながら、あたしも急いで食べ始める。
「早く食べないと、また李玖(りく)が呼びに来るかもね♪」
「そーだよ!だから急いで「おっはよーごさいまーす♪」
勢いよくリビングのドアが開き、元気な声であいさつしながら男の子が入ってきた。
「あら、李玖くん♪
いらっしゃい。いつも悪いわねぇ。」
「いえいえ♪
いつものことですから(笑)
おい!映夕、いつまで食ってんだよ!!
後、5分で準備しねーと置いていくかんな!!」
いきなり入ってきて男の子、渡瀬李玖(わたせ りく)があたしを見てそう言う。
「えっ?!5分で準備とか無理だし!!」
「そーじゃねーと遅刻決定なんだよ!!
いーから急げ!!」
「嘘ー!?」
それを聞いたあたしは急いで準備する。