ツンデレ倶楽部
ん?
ここ何処だろう
あっ保健室で寝てたんだった
「お目覚めですか?
お姫様?」
「へっ?」
あっ葉山と一緒に寝てたんだ
「その呼び方止めて
って言ったでしょ。」
「なんだよ、可愛くねえなぁ~。
自分から布団に入ってきたくせに。」
「そ、それは…。」
「まぁいいけどな。
おかげでお前の寝顔GETできたし。」
葉山が出した携帯には
私の寝顔の写真が!!
「ちょっと!
消してよ、お願いだから!!」
「お断り。」
こうなったら無理矢理取るしかない
私は精一杯手を携帯に伸ばした
「おっ危ねぇ。」
難なく交わされてしまった
「待受にしようかな。」
「バカじゃないの。
勝手にすれば。」
「相変わらず冷たいなぁ。」
冷たい?
そっかツンデレ作戦があるじゃないか
しょげて後ろを向いた葉山の耳に
囁いた
「ねぇ。葉山。」
「なんだよ、急に。」
「その写真消してくれたら
葉山の言うこと何でも聞いて上げるよ。」
「え、何でも!?」
「うん、なんでも。
だから早く携帯かして。」
「う、うん。
約束だぞ。」
「約束する。」