ツンデレ倶楽部
「あれが噂のツンデレ姫か。」
周りが口々に言い出した
噂ってまだ一日しか学校来てませんけど
腕捕まれたままだし
「離して。」
言った瞬間あたりが
シーーーンとなった
「ツンデレ最高ーーー。」
皆がいっせいにこっちに走ってくる
この状況、とにかく逃げなきゃ
「はぁ。はぁ。」
やっとの思いで振り切った
なんなのこの学校
オタク学校
ここは秋葉原じゃないんですけど
「みーつけた。」
げっ。
振り返るとそこにいたのは
女の子だった。
よかった。
「付いてきて欲しいの。」
「えっ?」
「いいから。」
力強っ
見た目以上に力強い女の子に引っ張られながら
やってきたのは大きな扉の前