放課後Kiss
「俺の体はリナに有無言わせるようには出来てねーの」
グッと肩を持たれて。
そのまま、くるっと向かされた身体。
「……れ…ん?」
そのまま、頭を引かれて。
「…何?」
あたしは、蓮の胸の中に閉じ込められた。
「…え、…あ…の」
鼓動が半端なくて。
蓮にも、伝わってしまいそうで。
あたしはギュッと目を瞑った。
「……なぁ、リナ?」
「……え?」
「…妬いた?」
「―っ」
妬いた、よ。
もう…、ほんと、めちゃめちゃに。
「…泣き虫。」
フッと笑う、声は健在。