放課後Kiss





地味でも、かといって派手でもない平凡な女のあたしに、


シュッとした男らしい目に、綺麗に通った鼻筋。


染めている明るめの茶髪に、甘いその微笑み。


分類は、かなりのイケメンに入るであろう彼。





接点なんて全くなかった。


それなのに、あたし達がこんな放課後。


しかも教室で。


キスを交わす理由。




[…あんた、面白いね]


…普通なら、ありえなかった。


ただ、あの日。


[……じゃあさ、]


たまたま初めてきちんと声を聞いたあの日。


[こういうの…、どう?]


あたしと奴の中に結ばれた“賭け”が原因だった。







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