放課後Kiss
「…え……ンッ!!」
そんな、縮めた距離に。
グッと力を強く重ねる唇。
強引に分け入れる舌。
あまりに荒々しいと分かっている口内の愛撫。
リナの目尻には微かに涙が浮かんでた。
…だけど。
「…っんーーー!!」
ドンドンと叩かれる胸板。
…んなことで、力なんて緩めない。
…緩めて、やれない。
キスだって止めない。
…今だけは。
せめて今だけは…、リナを独占したい。
…そんな“理性”の文字さえない自分の行動に、どうせならリナの全てを奪ってやろうと思った。
…いつか、麻由美にしたように。
アイツの前で。
甘く、甘く。
俺が。
梨奈を。
鳴かせてやろうと。