放課後Kiss
「何って。だーかーら、…最近蓮ってば付き合い悪いんだもん
だから…」
「…だから、相手しろって?」
「ピンポーン♪」
そう言う麻由美に、俺はフッと乾いた笑いが出た。
……あーあ。
マジ、何がどうでもよくなってきた。
…いつまでたっても来ないアイツ。
…少なくとも、離れたあの次の日からずっと放課後この教室に来てたって言うのにさ?
…来ないのが、梨奈の答え。…てなわけ?
「…蓮ー?」
「……。…いいよ。こっち、来れば?」
決して梨奈を重ねるわけじゃない。
…これは、意味はない行為。
あの時と一緒。
…梨奈に会う前の自分と。
ただ、求めらるだけ求められるままに。
…いくらでもヤってやるよ。
「……っん…、れ…ん」
重なる唇。
首に回される腕に、麻由美の腰に回した腕。
ウザったいほど甘く絡んでくる舌に、冷たい目をほんの少し開けた。
…その時。
――ガラッ…