放課後Kiss
「俺の体はリナに有無言わせるようには出来てねーの」
その言葉と同時にグッとリナの肩を持って。
そのまま、くるっと向けた細いその身体。
「……れ…ん?」
戸惑いの色丸出しで名前を呼ばれて。
そんな声さえ、今は俺をそそるだけ。
そんなリナの頭をぐっと自分の胸に押し付けた。
「…何?」
ずっと、触れたかった存在。
…それが、今は俺の中にちゃんとある。
「…え、…あ…の」
緊張した、リナの声。
そんなリナの“存在”という名の温もりに、
もう決して離したくない。…なんて気持ちが高まってゆく。