時を越えて
宗一の苛立ちは俺には分かる。多分、俺より不安だから。宗一は俺たちの中じゃ、小さい兄弟がいるのあいつしか居ないし親だって出張続きであんまり、家に居ない。俺たちが馬鹿やって遅く帰りそうになっても宗一は一人で帰るそんな奴。そして、親のことを凄く尊敬してるし大好き。子供ぽいかもしんないけど。
「単純に俺達だけでも連絡取れたら、万が一に備えられる。」
大輔が少し難い表情で話す。
「万が一って何?」
珍しく、綾斗が神妙な顔つきで問いかける。
「何だよ、万が一って。」
「死ぬかもしないだろっ。戦争何だから。」
大輔の一言で一瞬で周りが凍りつく。そのことが肌で感じた。
「特に俺は危ないかもなっ。遺書でも書いとくかっ。」
千宙が冗談混じりで言ったけど、多分、冗談何かじゃない。
「俺は外に出れないからもう、寝たら?俺が見張って置くから。」
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