王子様は俺様!?
ドゥルルルル…キーッ!


なにこのバイク、私の前で止まった~。…もしかして誘拐?キャーッ
って思ってたらヘルメットの中から見えた顔は…蓮先輩…



「なぁ!うしろ、乗せてやろーか?」



そうやってうしろの席をトントンって叩いてる


どうしようかなぁ…。でもなぁ…。うーん



「そうやっている時間も無駄じゃね?
しかももう8時15分だぜ!?走ったって遅刻するよ?」



あぁ…乗せてもらおうかな。


「意地張ってねーで乗れば?」


別に意地張ってないし…


「じゃあ乗せてください」


「あいよ。じゃあ乗って」




っあれ?このバイク大きくて乗れない…どうしよう



「なんだよ。乗れねーの?言ってくりゃーいいのに」


「ごめんなさい」


「んだよ。謝んなよ、ほら」


「あ…ありがとうございます」


「ん。あ、コレかぶって。メット」




…あっコレ、どうやってかぶるの~!?


「こんなのもかぶれねーのかよ…こんなんじゃ俺の彼女にはなれねーぞ。ほらここをこうやって…」


「ありがとうございます…って付き合うつもりないですから!!」


「はいはい。でも1週間後どうなってるかなんて誰にもわかんねーけどな!じゃ急いでるから飛ばすぜっ☆」


「えっ、ちょっキャー」


「ちゃんとしっかりつかまってろよ」


「ギャーッ!はいぃ…」



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