落下星 ~キミがくれた、永遠の初恋~
……あぁ、もう。
結局あたしたちは、こうなんだ。
散々まわり道をして
やっとまた2人になれたのに。
「ムカつく……」
結局、那智にはかなわない。
振り回されたり
からかわれたり
泣かされることだって、この先きっとあるだろう。
だけど覚悟してね、那智。
あたしはもう、あなたから離れないと決めたから。
傷を抱えたあたしたちは
これからも幾度となく立ち止まるだろうけど。
そのたび、這い上がっていこう。
「……那智」
「ん?」
こちらを向いた那智に、あたしは仕返しでキスをする。
さすがにビックリしたらしく、那智の瞳がまん丸になった。
してやったり。
あたしはクスクスと笑った。