信じたもの
「柚子ー、帰ろ??」


空を見ていた視界の中に
親友の顔が覗きこんでくる。



【木之下 奏】
小学校からの大の仲良しだ。


「あ、奏。ごめん先行ってて??」

「うん?どしたの??」

「あたし今日日直だから職員室いかないと」



あぁそっか、というような顔をして
奏は微笑む。


「んじゃあ駅前のカフェで待ってるね」

「はいよ」


そういうと、奏は階段へ姿を消した。




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