【短】僕とセンセイの秘密
「だってセンセイから、渇いたっていうメールが着てませんから」

僕は靴を脱ぐとセンセイの部屋に上がった

「今日は昼間の説明をしたいだけです」

僕はセンセイのベッドに座ると、床に座ったセンセイの顔を見つめた

「あの人は心愛姉さんです
僕の姉
彼氏と喧嘩して、僕が買い物に付き合っていただけです
買い物の間は、絶対に『姉』と呼ぶなって言われていたので
あの時は、言えなかったんです」

「お姉さん?」

「はい、一番上に姉です
あと僕には兄がいます…のは知ってますよね
大学に通いながらホストやってます
他に、今、母の腹の中にも、もう一人兄弟がいます
性別はまだわからないですけど、ね」

僕は苦笑した

「愛されるのね」

ぼそっとセンセイが呟いた

「父が『愛』にうるさい人ですから」

僕はセンセイから、目を離した

窓を見つめる

オレンジ色に染まった空を見つめて、背中に流れる汗を感じた

「センセイ、僕はセンセイを好きです
だから昨日の出来事を凄くうれしく思ってるんです」

センセイの顔が固まった

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