【短】僕とセンセイの秘密
「僕とセンセイの秘密ってことで…どうです?」

センセイの目が泳ぐ

すごく迷っているのがわかった

「平気です
トラウマを克服するのに、僕を利用しているって思えば」

「でも…やっぱり駄目よ」

「嫌です」

「は?」

「僕が嫌なんです
センセイが他の男に頼るのが、嫌なんです
他の男に頼るくらいなら、僕でいいじゃないデスカ
僕、何か間違ったことを言ってますか?」

センセイが『ぷ』と噴き出すと、肩を震わせて笑いだした

「負けたわ
どんどん、濡れなくなっても知らないから」

「ええ、平気ですよ
それには自信があるんです」

僕はにっこりと笑った

だって昨日、あんなにたくさんシタわけですし

センセイを好きな気持ちは誰にも負けませんからね

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