声が出ない少女
「か…い」
『りっ鈴!?』
ピ――――――――





静かな部屋に機械の音が響いた

それと同時に泣き声が響いた.


「海君!?今………鈴が…亡くなった…………」
『えッ……鈴…が?』

「亡くなる…前…気失ってる時声が出たの


海君の事…呼んでた」


電話で泣く女の言葉に俺は信じられなくて
信じたくなかった


俺は床に座り声を出しながら泣いた

頭から彼女の笑顔が出てくる
< 25 / 29 >

この作品をシェア

pagetop