弱者の悪意
もしも、一切の悪意が存在しないのなら、、
端から、手袋、、もしくは、レプリカ装備し、
誰にも気づかずに、過ごせばよいのだ。

手帳の交付を受け、各所で割引の恩恵を請うには、
その身体的証(あかし)をさらす方が、
得策という私の体裁にあるのだ。

得策と身体的支障を隠匿したいジレンマが、
時々 私を歪な行動へと 誘うことになるのだ。

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