君を追いかけて

ーーーーーーーーーーーーー…


「…ぅ…」


あたしはうっすらと目を開けた。

その狭い視界から見えるのは白い天井。

あれ、教室の天井ってこんなに白かったっけ。

いや、茶色だったような。

なんて思ってるうちに目はパッチリと開いていく。


「……はっ?!」


声を出した勢いでようやくこの場所が理解できた。


…なんであたし保健室にいんの!?


白い天井、白いカーテンに少し消毒液の匂いがする。

その中であたしはベッドで寝ている。


あれ…あたし。


「あー佐伯さん、起きたのね」

シャッとベッドのカーテンを開けられ見えたのは保健室の先生。


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