君を追いかけて
「え、な、に…?」
なんで湊がここにいんの?
なんであたしを呼んだの?
なにしにきたの?
あたしが戸惑うなか、湊は頭をポリポリかきながらまた顔を赤くして言った。
「……倒れたから」
…て、んん?
た、倒れたから?
湊の言葉が少なすぎて、全く意味が伝わって来ない。
「あ、あの、どういう意…ー」
「心配しただけだから」
あたしが言葉を言い終わる前に湊が口を挟んだ。
心配!?
あ、あたしを!?
「え、な、なんで心配したの!?」
さっきからあたし質問(心の中でも)ばっかだ。
「…人が倒れたら誰でも心配するだろ」
あ、そっか。