君を何度も~俺様☆天然~
思わず思いのままに
口をパカッと開ける。


まさにその瞬間を
狙ったのか。





















「……言っとくけど、
杏は俺の彼女。
気安く触るんじゃねえよ。」

その言葉が
耳元に聞こえた時には、
あたしの右手は彼の右手に、
左手は彼の左手に、
身体は後ろ向きで
風が通る隙間さえ与えず密着し、


















チュ
彼の唇はあたしの頬と密着する。



って、え??

















「~~~!!!!???」

いいいいい今今今今!!

あたし、王子様に













「ほっぺにチューされたァァァァ!!!!」

「落ち着け、杏。」


イヤイヤイヤイヤヤヤ!!
死ぬるよ、地獄行きよ??


【あんだけ人気だから
きっと陸様ファンクラブとか
あるんでしょーね。】



「……うち、まだ
平和に生きてたかった。」

「そんなに俺のキスが
爆弾とでも言うのか??」

そうですよ、
あなたの存在が爆弾です、既に。



「……あの、
肝心の俺等を忘れてね??」


「「………あ~。」」

すいません、忘れてました。



もう一回前を見直すと、




さっきのヤンキー達
推定15人。


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