君を何度も~俺様☆天然~
「……やっぱり、そうだよね。」

「知ってたでしょ??

俺がよく女の子と付き合ってたの。」


杏はユックリと頷き、

「だから今も信じられない。

り……大野君があたしなんかの相手をするなんて。」


眉を下げて言った。

「……何でそんなに自分に自信が持てない訳??」


本当に不思議だ。

杏が極度に自分に自信がないのは普段見てても分かる。

でも、自分に自信がないって事でおさまりきらない気がする。


自分が大嫌い。

≪拒絶≫

その文字が今の俺の頭を過った。





















「………家族って、どんな物なんだろ??」

「………え……??」

家族………??

「大野君は確か一人っ子だよね??」

「………血が繋がってると言えば、両親くらい。」

「良かったね、両親がいて。」


















「………とんでもないよ。」

「………ん???」


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