君を何度も~俺様☆天然~
「両親なんて、俺は大嫌いだ。」


「………大野、君……」

「新田だって両親はいたはずだろ??


俺の両親は普通の両親じゃない。

父親は俺をただの会社を継がせる為のロボット。

母親は人懐っこいただのペットにしか思えてないんだよ。」


だから逃げ出した。

一番最良な方法で。


「………そんな、言い方しないで。」

「は??」




















「そんな風に両親をバカにしないでっ!!!!」



ビクッ!!

聞いた事もない杏の声に俺は思わず振り返った。


………杏。


どして杏は























「……泣いて、る??」


「………まだ、いるだけでもいいでしょ??


陸は……大野君は目の前の幸せに気がついてないだけだよ!!」


目の前の幸せ………。


「………杏、落ち着きなさい。」


「青依………。」

「自分で桜ヶ丘に通う時に決めた訳でしょ??


過去とは決別しなさい。


全ては杏のせいで起こりえた訳ではないのよ。」



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