君を何度も~俺様☆天然~
「………陸も辛いな~。」



「朱音にあそこまで言われちゃ、しょうがないな。」


「………うっさいわ、諒弥も悠羽も。」

「あ、悠羽って言った。」

「だから何だよ??」

「俺の事を悠羽って呼ぶ時の陸は余裕なしの陸なんだよね~。」


「…………。」

一体いつから気づいてた??


自分でも指摘されなきゃ気づかなかった。

ヨッシーと呼ぶのに悠羽と読んでしまう時、


確かに今は………










「バーカ、な訳ないだろ。」



余裕なし。

でも強がるのが俺だから。

杏を傷つけた。

………本当に情けないな。


「あれ、違った??」


「いや、ヨッシー。

これはきっと自分を確立する強がりと言う行動……。」

「理論的過ぎだ、諒弥。」


「助けて、ヨッシー!!」


………謝りに行こう。

きっと大丈夫だと思う。


「………しかし、新田がね。」


「そういや、諒弥、

朱音の最後の言葉の意味ってなんだよ??」

「………まぁ秘密~!!」

「「教えろよ!!」」



まだこの時は。


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