君を何度も~俺様☆天然~
「………杏は何も悪くない。」


「青依………。」


「五歳の杏に、母親が殺せる訳ないじゃない。


それにあたしは人を過去で判別すんの、大っ嫌いなの。」


青依は窓を見つめて答える。



それはまるで自分と重ねたように。


「あたしも。


青依や杏みたいに特殊人間じゃないけど、

話を聞いてもただ運が悪かっただけ。

まぁ実際だったら落ち込むけど、

杏の過去なんか今とは全然関係ないじゃない。」


「文花ぁ……。」


「ほら、ハンカチ!!

少し落ち着いたらあいつの所に行きなさい。


あたし達は邪魔者だしね、文花♪」

「そうね、青依♪」

「ちょっと……。」

何企んでるの??





慌てて問いただそうとすると、


















「失礼します。」


……………陸の声が聞こえる。


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