君を何度も~俺様☆天然~
「………陸…??」


どうして、抱き締めるの??


そんな疑問を聞こうにも聞けず、あたしはただ陸に抱き締められる。



「……何で、杏が謝るんや。

悪いのは俺やろ??俺が杏の辛さも知らず無神経な発言したのがいけんのんやろ??


どこに杏が謝る理由があんねん。」


「………原因を作ったのは、あたしだよ………??」


「でも問題発言したのは俺や。

杏はただ自分の意見を言っただけやろ??

何でもかんでも謝ったら、損するのは杏やで??」

「………そうだけど……!!」

「俺な、さっき気がついたんや。

初めて杏が必死に自分の意見言ったやろ??

ちゃんと言ってくれて、嬉しかった。」


「………うん。」


「だからほんまごめんっ。


ごめんな、杏。」


言葉を発する度に強くなる力。

陸の無謀過ぎる優しさ。

そんな優しさ溢れる行動に………















「………陸、大好きだよっ……。」

「………知っとるわ、杏。」


また涙が溢れてきた。



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