君を何度も~俺様☆天然~
思わず陸の肩に手をかける。



でもまたその時に思い出した。






《ごめんな、杏》


さっきのあの声。

また辛い想いさせちゃダメ……!!



「……陸っ……ちょっと止めて!!」


お願いだからこれ以上は!!

「どうかしたか??杏。」


「……首って言うか……肩、見られるのヤなの。」


「……ごめん、知らなかった。」


スッと離れる陸。

あたしは呼吸を整え、笑顔を見せようとする。

だけどなかなか息が整わず、



「………杏、大丈夫か??」

逆に心配される始末。


大丈夫、って言いたいのに、


「……大…丈…夫……だよ…??」

心配されるような大丈夫があたしから発せられる。

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