君を何度も~俺様☆天然~
確かにお二人はお似合いだけど!!

「それって本当に!?」

「俺は嘘なんかつくガラじゃねえよ。」

そうだね。

陸は意地悪でも根は優しいもんね~♪

あたしは知ってる物ね~♪

「……根は優しいとか、そんなの当たり前だろ。」

「はひっ!!??

何であたしが思った事分かったの!?」

「その発言自体で分かるだろ。」

あ、そーだね……。

「で、どうする訳??

ヨッシーと砂田の気持ちを繋げる為には。」


「………う~ん。」

そこが迷うんだよね……。

ヨッシー君はたまに素直だけど、

文花は性格上、素直じゃないし。


だからって告白を勧めた所で、そんなうまく進む訳ないしな~……。

………人の恋を応援するって難しいっ!!

頭を抱えはじめて、頼りない自分を背負いながら階段に足をかける。


……階段みたいに、テンポよくあの二人の恋がうまく行く方法はないの??


ついに踊り場と言う所までたどり着いた時、


ドンッ!!

「いたっ……。」

急に前の陸にぶつかった。


思わず陸の背中に飛び付くあたし。

はたから見たら、だいぶ恥ずかしいよね……。

そう想い、あたしは静かに手をほどこうとする。


けど、


ガシッ!!


「………杏、俺分かった。」

………陸がその手を握った。


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