君を何度も~俺様☆天然~
仕方ねえ、最終手段。

「なら集合場所は上祇園な。

そしたらお前一人でいいから。」

そう言い捨て、くるりと背を向けた。

が、



ガシッ!!!!

「ちょ………!!」

予想通り、朱音に思いっきり胸ぐらを掴まれた。


………力加減は予想以上に制御聞いてないが。


「バッカじゃねえの!!??

あそこだけは却下だ!!

だってあそこは杏が……!!」

………また、杏かよ。


「……杏が……何だよ……!?」

いちいち女はまどろっこしいな。

友情だかしんないけど、ベタな隠し事されたら疑うっつーの。

てか、

「さっさと手離せよ!!」

「あ……すまん。」


少し真面目に注意すると、意外と素直に朱音は手を離した。

ネクタイ曲がったし……。

「……で、杏が【上祇園】で何があったんだよ。」

「……何が??」

「とぼけんな。

さっきの杏とお前の反応見たらバレバレなんだよ。」

杏は前から分かりやすい奴~とは分かってたが

まさかあの朱音までパラッと怒りで言っちゃうとは

………予想以上にヤバい??

すると朱音は背を向けたまま、



















「あんた、杏を一生守る気ある??」

「………は??」

とっぴな爆弾を仕掛けられた。

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