君を何度も~俺様☆天然~
「それなら俺だろ!?」

「「黙れ、ヨッシー。」」

「何~故~に~!?」

お前が王子様だったら、姫が逃げるわ。

あ、砂田がいるか。



「そこ!!大野君に縦畠君、吉川君は席に着いて!!」

「「「無理です。」」」

「先生の言う事が聞けないの!?」

「「「俺達の事も聞いてください。」」」

てかもー始業のベル鳴ってたんだな。

全然気づかなかったのは、きっと壊れてたからだな。うん。


「とりあえず、座りなさい!!」

「「「はーい。」」」

まぁ学園の王子様であるメンツを保たなきゃいけないから、大人しく席に座る。

「ったく!!

諒弥のせいで寝れなかったじゃない!!」

「そもそも寝る行為が授業放棄だよね??青依。」

「いーの!!

授業態度なんてテストで補えばいいんだから。」

「うわぁぁぁぁ~ん!!

青依、全く分かんない!!」

「は??いい加減にしなさい、杏!!」

「そこ、ウルサイ!!」

「「「先生は授業を進めて!!」」」


………やっぱ、アカンな。

杏が朱音の後ろ。

砂田が杏の後ろ。

諒弥が朱音の隣。

ヨッシーは砂田の隣。

………なのに。


俺は隣じゃない。

って醜いな。

俺様が嫉妬だって。

まぁ、心配になるわ。

だって杏はまだ、

自分の魅力に気づいてないから。


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