君を何度も~俺様☆天然~
しっかし、
青依は本当に
なんでも出来るな~。


よ~く青依を見れば
髪はいつもよりクルクルだし
ポニーテールは、
髪が垂れ下がってるなんてミスは
見つからない。
メイクもギャルみたいに
ケバくなく綺麗だ。


対する文花は何と言うか、
コーデはrock系な青依に比べ
森にいる妖精みたいにフワフワしてる。


メイクはやっぱしてなくて
髪はいつもより
ユルークくるくるなのが
また目立ちたくない
文花の性格に似てる。




………あたし達って、
本当に何もかも違う。
考え方もそうだけど、
顔立ちや、
性格、
好みまでまるっきり。



………よくここまで
渡り歩けるな~
ある意味、二人の
少し大人な性格に
拍手を送りたい。


「じゃあそろそろ行く??
電車の時間も迫ってる訳だし。」
「そーだね、
あれ、杏荷物は??」
「あ、
あのリュック~!!」
えへん!!
荷物だけはちゃんと
前日に準備したもんね★
あたしは自慢気に
リュックを指差すと
















「杏、いい加減にしろ!!!」
「ウギャウッ!!!」
なななななななに!?
雷落ちたァァァア!!!
「何、これ??
これでも女子な訳!?
デートにこんな
荷物持ってく奴いる!?」
「だって不安なんだもん!!」
「知らないわよ!!」



こうして、
あたしと青依の
白熱荷物バトルは
10分の末、青依の完封勝利に
終わってしまった………。

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