君を何度も~俺様☆天然~
「にゃ!!にゃに??」
「全く。
どうすりゃあんな所に
ホイップが付くんだろな。」
甘い、と呟きながら
食べる陸。

「いーね。
夫婦円満は。」

甘々なアイスに
ご満悦な縦畠君。
「諒弥、
まだ二人は結婚してないわよ。」

甘辛ミックスが、
すごく似合う青依に
軽く睨まれる縦畠君は
「あ、カップル円満か。」
笑いながら言い返す。


「でもさ、
こんなにラブラブっぷり見ると
何かこの二人って
このまま結婚しそうよね。」

お互いのアイスを交換しながら
文句をつけあうヨッシーと文花。


「ラブラブっても、
アタシと陸がこんな公な場で
一緒に出るのは始めてだよね。」

「……まぁ、
そもそも関係が秘密だからな。」



そう思ったら、
こんなに平然と
ラブラブなのが恥ずかしい……!!


今更の恥ずかしさに、
アイスが溶けるくらいの
熱を発する。


「……ん、まぁ。
秘密な方が独り占め出来るし、
そのままが一番かな~。」

と言いながらアタシの肩に
頭をのせて、







ペロッ
「あっ!!アタシのアイスっ!!」
「………溶け始める前に、
食べない杏が悪い。」


ものの見事に、
アイスをペロリと取られてしまった。


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