君を何度も~俺様☆天然~
「楽しみにしてたのに~
キャラメル味。」

「ふーん。
やっぱキャラメルは、
おいしいな。」

「あれ??
陸って甘党だっけ??」

確か、
甘党ではなかったけど。

「ん~
キャラメルは昔から
結構好きなんだよな。」

と言いながら、
陸はアタシのアイスを食べて
甘い、と苦そうな顔をする。

へぇ~
陸はキャラメル好きなんだ。

意外な一面に、
少しキュンとなる。




「……じゃあ、
もうアイスを食べたし、
俺は杏と行くな。」

「え……行くって??」

みんな一緒じゃないの??

すると陸は溜め息をついて、

「みんな一緒だったら、
逆に気を使うだろ??」

アタシのデコピンする。

「あ、そっか。」

確かにそうだよね。

「だからいーよな??
どーせ二人ずつに
別れるんだから。」

「いいんじゃない??
せっかくの初デートなんだから
二人きりで楽しめば??」

二人きり、か……。




………絶対、
喋りかけれない。

やっぱ二人きり無理ー!!

慌てて青依の所に行こうと、
方向を転換すると




ガクッ!!
突然足に力が入らなくなる。
「きゃ……!!」
……転けるっ!!



「ったく!!
危なっかしいな。」
「……あ。」
どんな時も、
アナタは助けてくれるの??

その時、
陸はアタシを抱き止めた。


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