君を何度も~俺様☆天然~
「でも暇だよねー
何かゲームする??」

「杏が俺にゲームで
勝てると思う??」

「なっ!!勝てるもん!!」



そんなに意地張ると、
ますます手加減する気
なくなるわ。



「じゃあ、これは??」



iPodを取り出して、
俺が選んだゲームは


「マゼ??」

「……迷路、だな。」



一番分かりやすい、maze。




「絶対、これは
マゼでしょ??」

尚も言い張る杏。

「おバカな杏は
黙っててー」

「……どーせ、
英語読めないもーん。」



いやいや、
勉強の全てが無理だろ??


「まぁやってみろよ。」

そう言いながら、
片方のイヤフォン渡して
iPodを渡す。


「……あのー??」

「何だよ??」

「これで、やるの??」


と不思議そうに聞いてくる杏。

「……嫌か??」

「ち、違うんだけど……。」



と赤くどもる杏。

んー……

やっぱ無理だったか??

俺の顎を杏の肩に乗せて
後ろからiPodを見上げる。

まだ操作に慣れてないから、
操作する杏の手に手を添え、


このうえない距離感。

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