君を何度も~俺様☆天然~
「何、やりずらい??」

「当たり前ですっ!!」



そこをやってのけるのが
新田 杏なんだけどな。

そんな感じで
しばらく見つめあってると



「……やって、みますよ。」

赤くなって降参したのか、
iPodをいじり始めた杏。

ほらね??
いつでも素直一直線。
そう言う所が、
なんだか好きなんだ。



「あー、
またタイムオーバーだ。」

「へっ!!下手くそが。」

「初心者なんだからねー!!」


そう言いながら、
後ろを振り替える杏。

あ、意外と顔近い。


そう感じた時は、
もうお互い周りなんか
気にせずみつめあい。



朱音か砂田に
やってもらったのか
いつもより長いまつ毛。

少しオレンジな頬。

潤んだ瞳と無防備な唇は、
いつも通りなのだが、



見てるこっちが
赤くなって目を逸らすんだよ。


「あ……。」

「……ったく、
そんな見つめんなよ。」

「ご……ごめん!!
つい見とれちゃって……。」

「は!?」



杏、俺の気持ちわかってんの!?
散々みつめられた挙げ句、
そんな率直に言われると、





「……はぁー。」

「り、陸!!?」

「お前、無防備過ぎ。
気づかなすぎなんだけど。」



照れる感情が、
壊れそう。

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