君を何度も~俺様☆天然~
「は??
ほざくのもいい加減にしろ。」
ついにどっか頭がいったのか
何も恐れず
淡々と新田の所へ
歩いてく朱音。



その後ろのオーラが
あまりにも怖かったのか
急に相手は新田を引き連れながら
どんどん後退りする。




でもその時───


















グキッ!!!
「グバァッ!!」
突然人質の新田が、
相手の脇腹に肘打ちをした。
辺り所が良かったのか、
相手は顔を歪ませて
ナイフを手放す。
新田はその隙に応じて
ナイフを取ったが………



「……くっそガキめ!!!」



















ザクッ!!!
「……ああっ!!!!」
「「杏!!!!」」
……これも定めなのか。
新田がナイフを
握った所までは良かったが
予想外に相手の反応が素早く
慌ててナイフを取り返そうと
した瞬間、
運悪く俺達の目の前で、
新田の足に傷が刻まれてしまった。



当然の如く
バランスが保てなくなった
新田は相手の手をすり抜け
地面に倒れ込む。



「新田!!!」
慌てて俺が新田に駆け寄る。
「……よくも、
よくも杏に!!!」
その間、朱音は
血走った目を向けながら
相手にどんどん攻撃を加える。




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