君を何度も~俺様☆天然~
「久しぶりだね、
何ヵ月ぶり??」

「そこまで経ってねえ。」

「………相変わらず、
冷たいんだね。」



寂しいな、とでも
言いたがるような唇。

悪いがそんな手には乗らない。

「………隣にはいるのは??」

「彼女だ、何か悪いか??」


「ううん。

あ、あたし
桂木 梨子(カツラギ リコ)。」

「あ……新田 杏です。」



可愛い人だなー
とでも感心してるのか。

杏は何も知らず、
羨ましそうにアイツを見た。

「………杏、行くぞ。」



ついに居心地悪くて、
俺は杏の細い手首を掴んだ。

「え、陸。
桂木さんの事は??」

「……知らねえ。
連れでもいるだろ。」

「…………陸っ!!!」



【陸ー♪】

不思議と笑ってかけよる
昔の梨子が目に入った。

バカだろ、騙されたのに。

「あたしは、
あたしはまだ陸を………。」

ギリッ!!!

「それ以上言うな。
じゃなきゃ、この場で
お前を半殺しにする。」

「やっ………。」

「ちょ、陸!?」



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