君を何度も~俺様☆天然~
「おい、新田!!!」
「……ぁ………
大野……君。」
「……バカかよ、お前。」
何で自分で、
自分の足傷つけたんだよ??
俺なら絶対、
自分を傷つける行為なんか
しねえよ。


「………ぁ……
青依……は??」
「お前……
朱音より自分の事……」




ガシッ!!!


「……な、何だよ。」
こんな状況でどうして
こんなに力が出んのか。
「……ダメ……
青依……暴走……。」
「暴走……??」
意味分からへん。
もう一回新田に問いただそうと
肩を掴んだ瞬間、























「ガバァァァ!!!!」
男の悲痛な叫びが、
俺の身体を振るわせた。


俺は驚いて後ろを振り向く。
またあのボスが
目を覚ましたんかい。
そう思い込んだのが
少し誤算だった。



───知らなかった。























「………死ね。」
朱音の、
本当の恐怖なんか。

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