君を何度も~俺様☆天然~
「ちょ……
ちょっと、いいですか!?」



……何を言い出すんだ。

杏は大きな声を出し、
あいつらの前に立った。


「………何よ??」

「あの……こんな事、
言うのも何なんですが

あなた達は
陸とほぼ無関係ですよね??」

「まぁ……
ある程度は知り合いよ??」

「付き合った訳では??」

「ないよねー!!」

「こんなに引っ掛かるほど
あたし達軽くないもん」



………一年にお前等、
何年彼氏が変わってたんだよ。

と、自分も
似たような感じだから
はっきり言えないが。



「………だったら、
そんな悪く陸の事
言う筋ないじゃないですか」

雑音が激しいゲーセンから
一瞬音が途切れる。

さっきまで
勢い付いてた奴等も
その空気に圧倒されて
一瞬黙り込む。

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