君を何度も～俺様☆天然～

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｢……俺の名前は、
縦畠 諒弥(ﾀﾃﾊﾀ ﾘｮｳﾔ)。
来月から桜ヶ丘に転入する
中学３年生だ。｣


夜の06:30。
日暮れが近づき始めたこの時間帯、
夕食を運ぶ看護師以外は
この廊下にはいなくなった。



｢奇遇だな。
俺は大野 陸。
朱音や新田のクラスメートだ。｣
｢そっか。
青依と一緒ね……。｣
｢………青依??｣
アイ??
聞き慣れない名前だな??
すると縦畠 諒弥は少し微笑み、



｢青依は朱音の下の名前。


俺、これでも青依の幼なじみなんだ。｣
驚きの事実を知った。
｢……それ、ホントか??｣
｢ああ。
小４～小６までの付き合いだけど
両親は旧知の仲だし隣近所だったからな。｣
意外だ。
あのキツい野良猫みたいな朱音に
昼寝してるみたいな猫の幼なじみがいるなんて。



｢縦畠 諒弥様、大野 陸様。
主治医の方からご説明があるので、
第一診察室へ。｣
｢あ、はい。｣
長い足をピンと伸ばし、
背筋よく進んでくアイツ。


アイツは凄く背が高い。
俺の身長が167。
朱音が165くらい。
新田がおよそ158くらいだが
アイツは175くらいありそうな勢いだ。