君を何度も~俺様☆天然~
「そうですか。
まぁ大体の予想はしてましたけど。」
と悲しげに顔を俯かせる縦畠。
………おい。



「朱音って、持病持ちだっけ??」
そんな話一度も聞いてないけど。
するとあの先生は眉を上げ、
「聞いてないんか??
青依から。」
意外みたいな声で聞かれた。




「ええ。
朱音は桜ヶ丘じゃ有名だけど
そんな噂、聞いた事もないですよ。」
でも新田は、
朱音の暴走を知ってた。
多分生命に関わる事実も。


「………ここまで話したなら
仕方がない。



















大野君、青依は大人まで
生きれるか解らん命じゃ。」



「……そう、ですか。」
今の気持ちをどう現せばいいか
今の俺には分からない。
でもきっとこの事実は
未来の俺にも影響するだろうとは
何となく示しがつく。


「だからもし、君が
青依のクラスメートなら頼む。
アイツが暴走しないように
【忠告】してくれんか??」
「【忠告】ですか??」
先生は深く頷き、



「アイツにとって激しい、または
長時間の運動は禁物じゃ。
だから今日の喧嘩も
杏ちゃんが傷つけられた事で
青依の中で何かが切れて
命を粗末にする喧嘩を始めた。」


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