君を何度も~俺様☆天然~
「傍にいろ。」





きっと、なんか言わない。
絶対を信じてる訳じゃない。

「俺の幸せを、
お前に分け与えてやるよ。」

分かってたはずだ……。
























「………スー……。」

「……なんて、
バカみたいに告白するかよ。」

背中に乗ってる奴なんか、
とっくの前に寝てるしっ!!



あー……バカみたい。

こんなに告白に
力がいるのかよ。

今までずっと、
される側だったから
こんな事した事なかったけど。



「……苦しい。」

伝わらない事が、
面と向かって
言い出せない事が。


今まで彼女に
ベタボレな奴って
恋する乙女かよって
言いたくなったけど……

「怖いのか……。」



改めて、
素直に自分の気持ちを
言えるあいつらが
何だか羨ましい。

………とりあえず、
今は新田を
朱音の病室に運ぶのが
先決だけど。



「………おしっ!!」

とりあえず今日、
少し好き的な発言しよう!!
そっからがstartだ!!

こんな決意を知らず、
新田は俺の背中で
スヤスヤと眠ってた。


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