君を何度も~俺様☆天然~
病室にはカクカクな字で



『 朱音 青依様 』


と書いてあった。



ゴクッ………。


本当にこの中に青依が……。









……………よしっ!!



あたしは勇気を出してドアノブに手をかけた。









『バカ者!!!!!!』



『!!!!!?????』


急に青依の病室から怒鳴り声が聞こえた。



『………先生か?』


と、少し驚いた声で呟く大野君。


『先生って?』


『いや、さっき朱音の主治医やって言うとった先生。


よーく声が似とる。』


あぁ……なるほど。


でも何で青依を怒鳴らなきゃいけないの?


あたし達はドアに耳をつけ、耳をすました。


『………だ~か~ら!!!!何で帰っちゃいけない訳!?』


『まだ分からんのか!?

お前の病気は日に日に進行して行きよる。


下手すると正常に体が機能せず、一生入院生活の人生じゃ。』


『そんな事分かってる。』



『なら何故喧嘩をした?』


『だって杏が襲われてたんだよ!?


心友を助けて何が悪いの!?』

『人を助ける前に自分を心配せえ!!』


『だったら杏を見捨てろって言うの!?


あたしにそんなの無理だよ!!』


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