君を何度も~俺様☆天然~
『…………あたし、



あたしのせい、だ。』


ドアに触れてる手がブルブルと震えてる。


あたし……何だよね?


あたしを助けなかったら、


青依は苦しまなくてすんだ。


大野君に怖い想いをさせずにすんだ。


全部、


あたしがイケナイ。



『………あたし、』


『新田のせいやない。』


彼は、断言するように言った。


『新田のせいやない。

襲ってきたあいつらが悪いんや。


だけど、


最終的には俺が一番あかんかった。』


『そんなっ!!!!』


あたしは大野君の服の裾を掴んだ。


『大野君は……悪くない……


あたしが……全部…………いけなかった……。』



あたしはしゃがみこんだ。


泣き顔を見られたくないから。


ホントは涙なんか流さないって決めてた。


でもやっぱ、無理。


周りの事を思うと、


涙は、溢れた滝のように流れる。


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