君を何度も~俺様☆天然~
『新田、こっち向いてな。』



『…………。』


『新田!!!!』


『………ふぇ……ふぇ~ん!!!!!』


気がついたら柄もなくあたしは泣き始めた。

何でだろう?


いつもあたしは役立たずで、


みんなの足ばっかり引っ張って、


そんなじぶんが嫌で、

いつも1人でいた。


でもそんなあたしを、








『何1人で抱え込んでるの?』


青依はいつも傍にいてくれた。


あたしと正反対な青依は、


いつも自信に満ち溢れてて、


何でも要領よくこなす。


そんな青依が羨ましく、


誇らしかった。


でもそれは青依の一部分に過ぎなかった。


あたしは、









青依の弱さから目を反らしてた。


そして自分自身からも。



『………何があったかは分からへんけど、


あんまり溜め込んどったらあかんで?』



そんなあたしを、



大野君は優しく、包み込んでくれた。



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