君を何度も~俺様☆天然~
『どうして……


あたしはいつも青依の足手まといになるんだろ……?』



『………それは朱音が言うとったんか?』


『………ううん。


でも青依はきっと思ってる。


いつもあたしは守られてばかり、迷惑かけてばかり。


あたしの先にはいつも青依がいて、


優しく導いてくれた。

だからきっと………。』



『それはちゃうと思うよ。』









『………え?』


『確かに新田の言う通りかもしれへん。


でも俺は、違うと思う。


俺から見た朱音と新田は、


いつも助け合って生きよる。


俺は羨ましいわ。


今もなんやけど、



俺、関西育ちやから時々関西弁を喋ってしまうんじゃ。


そのおかけでちょっとの間、虐められよった。


だから俺は関西弁を直し、標準語で喋るように努力した。


でもそんなのせえへんでよかったんや。


そのままの自分を見てくれる人と一緒におったらよかったんや。


だから俺は朱音は新田の事が迷惑やなんて思うてないと思う。


今までだってそうやったやろ?』



抱き締められてて顔は見えないけど、



抱き締める腕の力が強くなったから分かった。









『……辛かったんだ。』
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