君を何度も~俺様☆天然~
「良かったね、杏。」

「うん、あれ里衣は??」

隣で柔らかに笑ってるのは同じ硬式テニス部の輝本 里衣(キモト リイ)。

青依と並ぶくらい美人なんだけどどちらかと言えば可愛い系なのが里衣。

何か全てが女の子らしくて、まるでおとぎ話のお姫様って言ってもおかしくない。

そんな里衣は勉強も出来るしテニス部でもエース。

青依と対等に歩けるのは里衣だけかも。

「あたしはまた隣の三組。

どーやら二人とはいっつも隣みたいだね♪」

ズッキューーン★

「キャ、可愛い~♪」

「あ、杏??どーかした??」

はい、その可愛さ死刑物です。

そーなんだよね、この天然か計算な分からない可愛さが男女ウケいいんだよね~。

それに比べてあたしは……

「髪の毛明るいし、顔もな……。」

はっきり言うと髪の毛はアイロン当てすぎたみたいに明るい茶色。顔も目力たっぷりだけど逆に嫌い。

どーせなら整形してやりたいくらい。

「でも、あたしは好きだよ??杏の髪の毛。」

「うわっ、また聞こえてた??」

「うん、バッチリ。」

あと、独り言も直したいな。

「そんなこんなで、もう入学式始まったけど全力ダッシュする気ありましか??」



「「……………。」」

ダッ!!!!

「里衣!!なんでもうちょっと早く言わないわけ!!」

「いやぁ~楽しそうだったから♪」

「変な所で天然になるな!!」

「ちょ、杏早いよ!!」

すみません、遅刻勘弁です。

とりあえず、どーやら3年に進級したっぽいです。

多分♪

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