君を何度も~俺様☆天然~
……………………………

パンパンッ!!

『いやぁ~!!晴れましたな、文花さん。』

『本当ですな~!!青依さん。』


知らなかった……。

『まさか今日が体育祭なんて………。』


『珍しいね、お祭り好きな杏が行事を度忘れするなんて。』

と未だにドリンクを律儀にストローで飲み干す文花。

だってさ……


『………怖いから、』

『突き落とされた事が?』

『なっ…そうだけど。』


だって夢で突き落とされたるんだよ?

意外とリアリティーで怖いんだもん!!

『ま、大丈夫。次のターゲットはあたしだし。』


そうだよね……次のターゲットは青依………












『ってえぇゞ!?』



『あれ?解んなかった?


さっきから狙われてるの?』


知らない知らない知らない!!


『え、いつの間に?』

『朝、運動靴に履き替えようと思ったら画鋲が入ってた。』

とポッケから尖った画鋲。

い、陰湿だ……。


『さらに朝御飯の材料が見事腐ってた。』

と黒々した卵を取り出す。


き、気持ち悪っ!?


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