アイドル様の秘密☆
「うッ…ぐぇ!!!!
離せって!!!
悪かった悪かった!!!!
ちょッ…蛍吾…!!!」
力を入れた俺の腕の中で(締められているということ)ヨシトが苦しそうに蛍吾に叫ぶ。
「おい咲虜(笑)。
何があったか知らねーけどその辺にしとけよ」
半笑いの蛍吾の止めで仕方なく俺は腕を緩める。
「つか早く行かないとヤバくね??
今何時間目だよ」
蛍吾の言葉のすぐ後にチャイムが鳴り響いた。
そうだった。
普通に登校してるように見えるけど俺らは今大遅刻をしている。
今チャイムなったってことは…
「今から飯だな」
ヨシトがさっきの苦しみなどなかったかのように爽やかに答えた。